お知らせ:さようなら「鹿島国」さようなら「偽横浜」という言葉


本日は、みなさまにお知らせがあります。

その前に・・・

サッカーの試合は選手がいくら全力を尽くしても勝てない場合が多い。無得点になることも珍しくない。対戦相手がミスをしない限りは得点が生まれにくいスポーツ。だから、対戦相手のミスに歓声や拍手が起きる。これほど対戦相手のミスに歓声が上がるスポーツは珍しいだろう。スポーツマンシップやフェアプレーに則りながら、一方で、対戦相手のミスを発生させるためにピッチ上でプレシャーをかけあうスポーツ。だから、スタンドからの応援にはピッチ上のプレーに連動し対戦相手へのブーイング(もちろん集団的に行なうのではなく個人の反応として)が含まれるのは自然なこととなっている。静かに着席しメインスタンドで観戦している観客ですら、対戦相手のエースが蹴るPKの前に「外してくれ」という声が出る。それがサッカーの試合なのだ。

しかし、スタンドの行き過ぎた行為が問題を引き起こしていることは事実だ。そして、その原因は、行き過ぎた行為を起こした人だけに責任や原因がある訳ではない。

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今、私たちは岐路に立っている。自分の素直な感情を表に出すことと、相手を傷付け「挑発」する行為との線引きをどうするか考えなければならない。私はクラブやリーグによって行動を制限されるルール作りは望まない。私たち自身で、どのように行動に線引きをするのかを考えなければならないと思う。

さて、これまで、私たちは対戦相手のクラブにニックネームを付ける行為をしてきた。具体的には下記の2クラブに対してだ。

鹿島国
:首都圏から遠く独自の気候や地域文化を持つ鹿島を国に例えた表現。「鹿島は地域密着じゃなくて国だから」と90年代に放送していたテレビ朝日のサッカー番組で司会者がコメントしたことが発端。マリーシアが「鹿島国」と命名し全国のサッカーファンに広まった。命名の年にはNHKがジーコへのインタビューで「帝国はまだまだ続きますか?」と質問した。

偽横浜もしくは偽浜
:横浜で応援されるJリーグクラブは横浜F・マリノスだけで十分だという意味で命名。ウルトラマンに対するニセウルトラマン、タイガーマスクに対するブラックタイガー、キカイダーに対するハカイダーのような位置づけ。チーム立ち上げ後に、実態とは異なる「市民クラブ」を前面に打ち出していたことへの批判も命名の一因。

いずれもプロレスでいうアングル。「自分の応援するクラブがNo.1」というファンタジー。因縁作りのためのエッセンスとして活用してきた。事実、極めて交通の弁の悪い鹿島には、興味を抱いた多くのサポーターが遠征することになった。「最後のダービー」では前売りチケットが完売し満員。歴史に残る熱狂的な一戦となった。いずれも因縁作りから盛り上げの一助となる効果はあったと考えている。

しかし時代は変わった。現代は、会ったことがない人との間でも、相互の行動を確認しながら世の中を適正化していく時代に入っている。受け止める側が「嫌だ」と意思を表明した場合に、その意思を可能な限り尊重する考え方が主流になってきている。最近の例でいえばサッカー解説者の戸田が謝罪していることが記憶に新しい。謝罪の理由は「FC東京をTV放送の中でエフシーと呼んだ」ということ。対戦相手の呼び方一つでも、必要以上の刺激を相手に与えてしまう。その刺激が、いたすらに「挑発」する行為を誘発しクラブやリーグの存続を危機的状況に追い込んでは取り返しがつかない。

そこでマリーシアでは、下記を決定した。これは、守るべきラインの「ラインコントロール」であり、いたずらに「挑発」する行為を抑制するための、自らの具体的な「オフサイドライン」の一つだと捉えていただきたい。

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対戦相手のクラブにニックネームを付ける行為を中止する。

「鹿島国」「偽横浜もしくは偽浜」という言葉を使用しない。

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2014年9月14日 マリーシア 企画運営 石井和裕

本決定に至るまでに、マリーシアの中心的なメンバー20名以上が6時間以上の第一回チャット会議を含む会議を何度か行なった。会議の途中で、クラブからの発表、ゴール裏からの発表があり、修正を行ないながら2014年9月13日深夜に新横浜の飲食店で大筋の合意を形成することが出来た。サッカーとは何か?サッカー場とはどのような場所なのか?応援とは?サポーターとは?この合意に至るまでに、様々な考えの理解を深めた。この素晴らしいJリーグが永遠に発展し続けることを私たちは願っている。
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