Jリーグ2階の目線2015 横浜1-0東京


激戦を終え、興奮冷めあらぬスタンド。19時キックオフであるのにもかかわらず、ヒーローインタビューを聴いて帰る人が多い。奇しくもガールズフェスタの日にイケメンニューヒーローが誕生した。富樫敬真22歳。ケイマンは、ヒーローインタビューでお世話になった人たちへの感謝の気持ちを口にした。スタンドからは勝ち点3を呼び込んでくれたケイマンに万雷の拍手。スタンド前を駆け抜ける間、ずっと続いた。そして、得点の直後に退く中村大先生への拍手も長く大きく、サポーターは、スタンドから最大限の賛辞と感謝の意思を伝えた。ふと、視線を横にやると、ヒーローインタビューのお立ち台の目の前には、亡くなった「日本サッカーの父」デットマール・クラマーさんへのメッセージが掲出されていた。

苦しく息の詰まる試合だった。試合後の祝勝会こそ元気に騒いだが、帰宅すると疲れがどっと出た。テレビでは伝わりにくい試合だったかもしれない。この緊迫感はスタジアムならではだ。そして、試合前のEXILEのダンス、そして暗転演出でスタンドのテンションは高く、攻防に拍手と声援を送り続けた。

「これはすげぇ!!」
「このガスの442のラインは凄いな。」
「同じ442なのに、三浦大宮の442と違って美しく見えるのは何故なんだ!?」
「そりゃぁ引きこもっていないからでしょう。」

ガスが強いのにはうなづける。そして武藤が抜けて監督は割り切ったようだ。厳しく美しい守備。それに対して、トリコロールは、ケツで勝負する。そう、松田直樹が「サッカーはケツだね」と言った一対一の強さだ。アデミウソンが、このクラブに加入していなかったら、この勝利はなかっただろう。昨年までのサッカーであったら、もっとバックラインでパスを回す無駄な時間が多かっただろう。しかし、各選手が、ケツを突き出して相手を背負い、簡単に倒れずに反転する動きをアデミウソンから盗み、少々無理めのタイミングでもパスを入れることができたからこそ、この試合の緊迫感は生まれた。常に一対一の闘いだった。勝負の繰り返しがスタンドを熱くする。

ガスは守備の美しさを披露したが、美しいだけでは勝てないことも3万人の前で証明した。強い守備とは何かを回答したのは、守備の伝統が根付くトリコロールだった。だが、ガスサポーター諸君、悲観することはない。2人の日本代表選手が棒立ちで見送るくらい、ケイマンの動き出しは素晴らしかった。そして、中村大先生のクロスが見事だったのだ。そして、なぜ中村大先生が楽な体勢でクロスを上げられたかといえば、左サイドを走る下平に、ガスの3人の選手が釣られたからだ。このガスの守備を「ミス」といっては、あまりに可哀想だ。

「いやぁすげえ。」
「凄い試合だった。」
「もう、来年の9番は決まりだな。」
「絶対に獲れよ。」
「なんかヤバい。脛が腫れているみたいなんだけど。」
「え〜また怪我したんですか?あのゴールのときですか?」
「いやぁ、ゴールのときは脛を打っていないと思うのだけれど・・・あっ!思い出した、両脛を打ったのは、コーナーキックを喜田がミスキックしてズッコケオフサイドになってずり落ちたときだ。」
「そっちですか!」
坂を下りる会話が弾む。上位の直接対決に勝利。順位も上げてきた。さあ、残り試合全勝へ、前を向こう。

「タイムアップの笛は、次の試合へのキックオフの笛である。」
(デットマール・クラマーさんの言葉)

プロサッカーの熱狂に包まれる素晴らしい週末を、私たちに提供してくれた人々に感謝したい。
ありがとう。

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