Jリーグ2階の目線2016 横浜0-1仙台

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「シーズン明けましておめでとうございます。」
いつの日からか、日産スタジアムでは、この挨拶が定着した。シーズンが幕をあけることの喜び、再び仲間たちと会えることの喜び、実に日本らしい挨拶だ。試合前のMcafeには、新春の挨拶をするために、たくさんの仲間が集まっていた。乾杯し、今シーズンの健闘を誓う。

しかし、試合は無残なものだった。開幕戦のめでたさは、試合が始まれば、あっという間に吹っ飛んでいた。前半は433の布陣。天野はサイドだけではなく中央での起点となることも求められる。期待の大きさが感じられるミッションだが、本人は、これを消化しきれていないようだ。まったくチャンスを生み出せない。後半は424という見慣れぬ布陣。仙台の最終ラインに4人が張り付いて裏を狙う姿勢が目立つ。勢いだけで点を奪い取ろうという算段だ。何も生み出すことはない。ただ、開幕戦で勝ち点を得たいだけの緊急布陣。監督は、本当は4231にしたかったのかもしれない。

終わってみれば、試合前の乾杯の記憶が遠ざかりそうな完敗だった。おそらく監督は、中村大先生のインフルエンザで開幕前のプランが狂ったのだろう。やり直しは間に合わなかった。

「ラーメンで言えば、まだ仕上げまでには程遠くて、何でスープの出汁をとるか決めるくらいの段階だよね。」
新春を心から祝えるまでには、まだ時間がかかりそうだ。