第96回天皇杯2階の目線2016 横浜2-1G大阪


試合を終えて帰宅してから知ったのだが、ガンバ大阪は天皇杯3連覇の夢を断たれたのだそうだ。いつの間にか、すっかり強豪クラブとしての地位を重ねていた。トリコロールは、今ではすっかり、強豪でも名門でもなく「古豪」という肩書きに片足を突っ込んでいる。立場は逆転し、今日の勝利も番狂わせのようだ。かつて、トリコロールは8回、決勝戦に駒を進めた。優勝回数は7回。唯一、決勝戦で敗れて優勝できなかったのは、今日と逆の立場で3連覇を賭けた1990年(70回大会)だった。トリコロールの三連覇の夢は絶たれた。そう、雨の国立PK戦。対戦相手は松下電器(現ガンバ大阪)。でも、考えてみれば、その試合に限らず1994年に初優勝し1993年に2連覇を達成するまでの間でPK負けを全て勝っていたら10連覇だった。もう、夢のような過去の話だ。

今、私たちは、ひたむきにチャレンジすることを求められている。かつての夢のような時代とは違う。下馬評は低い。確かに強くはない。ストライカーもいない。でも、ここまではやってきた。そして結果はついてきた。ガンバ大阪を破った。けっして伝統の堅守のイメージを守れる試合ではなかった。だが、厳しく真正面からぶつかり合う気迫が伝わってくる闘いだった。弱点である藤ヶ谷を追い込むために、いつもよりも前から守備のプレッシャーをかけてボールを藤ヶ谷に下げさせる。勝つために、こういういやらしいサッカーは悪くない。怪我をした喜田、脚を攣った小林。痛がらなかったマルティノス。ピッチ上に立つ全ての選手が全力を勝利のために注いだ。リーグ戦と遜色のない2万人以上の観客が集まり、スタンドから選手を後押しした。

新潟戦での決勝点は「90分+4分 天野純」。ガンバ大阪戦の決勝点は「90分+6分 天野純」。どちらもアディショナルタイムだ。略してAT・・・もう、天野タイムで良いのではないか。今シーズンの天野は上手い選手から闘える選手へ脱皮。そして、遂に勝負を決められる選手にまで到達した。美しき弾道は栄光への道。この大会に限って言えば、エース齋藤学と並ぶ二枚看板だ。

試合後に決勝戦のチケットを求めるトリコロールのサポーターたちは、ガンバ側のスタジアム出口に向かった。「決勝戦のチケットを譲ってください」と声を上げるサポーターを見ながら、ガラの悪いガンバ大阪サポーターの一群が「こいつら、優勝するつもりでおるで」と揶揄した。敗者よ笑うが良い。私たちは、君たちにはできない優勝をするつもりでいる。狙うは最多、8回目の天皇杯優勝。そして、次の対戦相手は、リーグ優勝でトリコロールと並ぶ18冠を達成した鹿島。私たちは強くはない。だから、強い王者に対して、ひたむきにチャレンジすることを求められている。当然、優勝するつもりだ。勝って19冠に王手をかけるのだ。勝てば、新たに見えてくる明るいクラブの未来が、きっとあるはずだ。

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<様々な目線から捉えた試合>

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