マリノス三大アウエーの洗礼国内編

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まず、みなさまに申し上げたいのは「家に帰るまでが遠征です」ということです。試合中だけではなく、気候、環境、交通機関などが敵になる場合もあるのです。

 

1 桜祭りのはずが季節外れの豪雪で一面が雪景色

2010年4月17日 Jリーグ 第7節 vs 山形(NDスタ)

山形城趾では桜祭りが開催されるはずだった。しかし、前夜から季節外れの大雪。到着してみれば桜のつぼみの上に雪が積もっていた。午前中に雪は止み、山形サポーターのボランティアによる懸命の雪かきにより、試合は無事に開催された。試合中に青空も。しかし、途中の道路は積雪でノロノロ運転となり、応援ツアーの観光バスが到着したのは試合終了時刻と、ほぼ同時だった。

 

2 鹿島の暴挙の影響でアウエー席は完全隔離に

2008年10月25日 Jリーグ 第30節 vs 柏(日立台)

2008年9月20日に日立台のゴール裏で事件が発生。インファイトが柏のアレックスの頭を旗で叩いた。これにより日立台の警備と隔離が強化され、アウェイゴール裏が鎖国状態に。 トイレは簡易式のみの使用に制限されたが水道が引かれておらず、手を洗えないため使い捨ておしぼりを手渡された。

 

3 新幹線が止まった!愛・地球博で泊まる場所は無し

2005年7月9日 Jリーグ第15節 vs名古屋(瑞穂)

19時キックオフの瑞穂でのゲームは、試合後に順調のスタジアムを出れば東京行きの新幹線最終電車に乗ることができる。1-1の引き分けの、煮え切らない結果の試合を終えて名古屋駅に到着すると新幹線口は人混みで大混雑。静岡県内嬬恋付近の豪雨で新幹線の運行が止まっていた。当時、まだ二桁得点を記録したことがなかった前田(磐田)がハットトリックを初達成したこともあり「前田の呪いだ」と騒ぎに。選手たちは名古屋駅に、一旦は立ち寄ったが、バスでの移動に変更した。運悪く、名古屋では愛・地球博が開催中。ホテルはほぼ満席で宿泊に変更することが出来ない。幸い、新幹線は約2時間遅れで運行が再開され26時頃にサポーターは帰宅した。「元祖・前田の呪い」と後に言われるようになる。