Jリーグ2階の目線2017 横浜2-2清水


勝てる試合だった。圧勝してもおかしくなかった。ボールも人も止まらない、何処からでも縦を狙い、ディフェンスラインの裏を突く、まさにヨーロピアンの香り。

「Jリーグではあまりやっていないけれど、ヨーロッパでは普通のサッカーだよ、これは。」

そう、常に欧州への道を見据えながら創ってきたトリコロールのサッカーは華やかで魅力的だ。スタンドは期待以上のプレーを目にして沸く。攻撃に守備に拍手が轟く。

「このサッカーだったら、自信を持って友達をスタジアムに誘えるよね。」
「ずっとテンションが高いから、すっげー面白い。」
「ちょっとでも手を抜けば控え選手にポジションを奪われるから、これをやり続けるしかないんだよ、みんな。」

「うぉーーーー!!」
「撃ってきた!」
見事なカウンターからのマルちゃんのゴール。
「きた!!」
「すげー!!」
「美しい!」
狙いすました山中のクロスからの天野のボレー。トリコロールのゴールは美しい。ゴールを奪う流れまでもヨーロピアンの香り。

ただ、気候だけは日本だった。暑さ、湿気、豪雨。両チームの体力を消耗していく。突然に電池切れを起こしたのは中町だった。
「前半から見事なプレーをしていたからなー。」
「ここはすぐに代えないと。」
周囲を見る余裕がなくなり、ほんの少しのコントロールミスからボールを奪われシュートを撃たれる。クロスバーを弾き難を逃れたが、直後に失点。いつものように得意とは言えない監督の選手交代が後手を踏んだ。

プロ入り後、最高のプレーで攻守に大活躍した天野が中盤の底に下がると、トリコロールはパスのリズムを失った。マルティノスは右にいる時間も長く、スムーズにボールを前に運べない。ウーゴ・ヴィエラに良いパスは供給されない。反撃の狼煙は上がらず、逆に鄭大世の力強いポストプレーから作られるピンチを凌ぐ。

激戦は引き分け。

「PKはどうだったんだろうね。何の反則だかよくわからなかった。」
「学は置きにいっちゃったからな。あれならどんなGKでも止められる。」
「ま、そもそもPKかどうかよくわからなかったし、入らなかったダメージがあったわけでもない。」
「あの緩かったPKはフェアプレーでいいんじゃない!?」
「ボールを返したのかよ!」

「しかし、試合がスイングするねー。」
「この試合でもっともスイングしたのは前半に鄭大世をデゲネクが後ろから倒したシーンだな。カードはもらいたくないけれどファールで良いから止めておきたいデゲネクと、背負って自由が効かないから、とりあえずファールをもらいたい鄭大世の意図が一致した。」
「まさに阿吽の呼吸。」
「見事な軽く倒れるファールだった。」
「あれはいいねー。」

この豪雨の中でも観客数は約24,000人も。攻めの姿勢が面白い。手拍子が屋根にこだまする応援が楽しい。インターバルでレベルアップしたトリコロールのサッカーが対戦相手を惑わせ、スタンドを魅了する。暑い夏をの壁を乗り越えろ。壁の向こうに見えるアジアへの扉を開くのは我々だ。

<試合後のコメントはこちらをご覧ください。>

<様々な目線から捉えた試合>

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