好きなアウェイスタジアムとは(2018) マリーシア感情的サポ論


北九州市、長野市、さらには今治市等の地方都市にサッカー専用スタジアムが新設され、全国でスタジアムが注目されている。2017年3月には、経済産業省の第2期スポーツ基本計画において、スポーツ市場規模を大幅に拡大するための施策として「スタジアム・アリーナ施設の改革」が発表された。では、集客装置となるスタジアムをアウェイから来訪するサポーターはどのように見ているのだろうか。横浜F・マリノスサポーターに絞って2018年2月にアンケート調査を実施。ランキング化してみた。

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まずはマリノスサポーターの「好きなスタジアム」から。

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ランキングのトップ10をサッカー専用スタジアムが独占した。やはり、臨場感を味わえるサッカー専用スタジアムの人気が高い。第1位はIAIスタジアム日本平。サッカー観戦だけではなく、観光地への回遊、清水港でのグルメ、そして富士山を望む絶景も人気の理由だろう。室町時代に描かれたといわれる「富士山曼荼羅」は、IAIスタジアム日本平の後ろの山の上からのアングルなのだそうだ(ブラタモリで放送)。スタジアムから眺める絶景だけでも、行く価値があり。この後で紹介するが運営が良いことも高い評価を得ている。2014年7月に実施したアンケートでも1位。今回も不動の地位を維持した。3位にはパナソニックスタジアム吹田がランクインした。近年の日本のスタジアムのモデルとなる話題のスタジアム。観戦しやすくLED照明を使用した演出にも人気がある。4位にフクダ電子アリーナ。2014年7月に実施したアンケートでは2位であったが約5%の得票を落としてランクを落とした。しかし、ジェフ千葉がJ2に降格し、長く、このスタジアムを訪問していない横浜F・マリノスサポーターが大半という環境を考えると、とても人気のあるスタジアムだということがわかる。

続いては、逆にマリノスサポーターの「嫌いなスタジアム」。

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圧倒的な得票率でランキングの第1位は等々力陸上競技場。しかし、第2位の味の素スタジアムの投票率を見ると22.2%となっており全体に得票率が低い。Jリーグのスタジアムに嫌われるスタジアムは少ないことがわかるが、等々力陸上競技場は例外となっているようだ。傾向としては、等々力陸上競技場、三協フロンテア柏スタジアム、Shonan BMWスタジアム平塚、キンチョウスタジアムと4つの立ち見席のスタジアムがランクインしていることが挙げられる。

「アクセスが悪そうなスタジアム」では興味深いランキングとなっている。

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第1位のカシマサッカースタジアム、第2位のエディオンスタジアム広島、第4位の埼玉スタジアム2002というオリジナル10のホームスタジアムに割り込むように、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場が第3位にランクインした。このスタジアムを横浜F・マリノスが使用することは稀だが、かつて2012年に天皇杯で使用された際のスタジアムを結ぶバスの本数の少なさや乗車後の大渋滞が、今も強く記憶されていることがわかる。一度ついた悪いイメージを払拭することは、なかなか出来ない。

「試合後の混雑で帰宅に苦労しそうなスタジアム」では、試合後にスタジアムから駅まで、もしくは幹線道路に出るまでの混雑がランキングに影響を与えているようだ。

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いずれのスタジアム名を見ても、大混雑の思い出が脳裏に蘇るだろう。

「良い運営をするイメージのあるスタジアム」と「悪い運営をするイメージのあるスタジアム」を見てみよう。

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まず、全体の数字を2つの表で比較すると「良い運営をするイメージのあるスタジアム」の方が多いことがわかる。上位には、IAIスタジアム日本平、ユアテックスタジアム仙台、山梨中銀スタジアム、Shonan BMWスタジアム平塚といったフレンドリーな運営スタッフに定評があるスタジアムがランクインしている。ボランティアスタッフ等の運営方針や研修クオリティがスタジアムの印象を大きく左右することがわかる。「悪い運営をするイメージのあるスタジアム」は全体に得票率が少ないものの、例外として等々力陸上競技場が独走し、唯一の「悪い運営をするイメージのあるスタジアム」となっている。ルールの表現が曖昧、同じ質問への回答がスタッフごとに異なる、といったクレームは、なかなか改善されないようだ。

これらのランキングを見ると、必ずしもハード設備だけでスタジアムの人気や評価が全て決まるわけではないことがわかる。ハード面では劣りながらも、運営等のこれまでの努力によって高評価のスタジアムが地方都市に存在することは、スタジアム関係者にとって励みになるのではないだろうか。私たちは、アウェイスタジアムを訪問することを楽しみにしている。

続いて行くのが面倒なアウェイスタジアムも見てみよう。

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