マリノス三大苦しいときに頼りになる助っ人
まず、皆様に申し上げたいことは助っ人とは、まさに助ける人であるということです。苦しいときに逆境を乗り越える力を与えてくれてこそ、真の助っ人なのです。
1 苦しい大試合で勝負を決めるストライカー レナト
82年スペイン大会ではブラジル代表でジーコの控えで選出。日産加入後は得点王となり二年連続三冠に貢献した大エース。その神髄は苦しい試合での決定力にあった。0-2の劣勢を挽回して3-2で優勝をした90年元日の天皇杯決勝のヤマハ戦の同点ゴール、0-0から読売クラブを突き放した92年元日の天皇杯決勝の3点目。さらには、絶対に負けると覚悟した93年アジア・カップウイナーズ・カップ決勝ピルズィ戦の同点ダイビングボレー。いずれも見事だった。
2 不屈の精神でミラクルを呼び込む兄さん 柳想鉄
韓国代表主将。そのプライドを持ちながら、その身を犠牲にしてクラブに貢献。2003年に柏から復帰後は苦しい選手構成を穴埋めするために右サイドバックで出場。優勝に貢献した。特に2003年10月に国立競技場で行なわれたセレッソ戦では1人退場の劣勢の中で84分にダイビングヘッドによる力づくのゴールを奪い取っており、10年経っても、その闘志は語り種となっている。
3 降格危機に現れた救世主 ブリット
リーグ前半を終えて降格の危機感が高まる中で、監督がラザロニに交代。そのラザロニがつれて来たのがドゥトラ、ナザ、そしてブリットだ。特に黒人ストライカーのブリットは高さと上手さを見せつけてゴールを量産。リーグ後半のわずか10試合で8ゴールを挙げた。ブリットが現れなければ、クラブの歴史は違うものになっていただろう。