元香港リーグ得点王 レアンドロ

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第1話 謎のプロフィールで謎のままに終わった

助っ人獲得の際に「●●リーグ得点王」の経歴は、最も信頼できる。例えば、Jリーグ初代得点王のラモンディアスはU20ワールドカップ1979日本大会で得点王。その経歴を引っさげて、イタリアでは名門インテルに加入しストライカーとして目覚ましい活躍をした。過去に横浜F・マリノスには、何名かの得点王経験者が助っ人として加入したが、その中でも経歴としては一際目立つ「1999-2000シーズン香港リーグ得点王」だったのがレアンドロだ。香港での登録名は李安度。香港リーグ選抜の一員として日本代表と対戦したことが、我々にとって不運の始まりだった。

謎のプロフィールにより、サポーターは疑心暗鬼のままにシーズン開幕。始まってみれば身長が184㎝あり、ヘディングはそこそこに強かったが脚は素人並だった。ヘディングの後に前方回転受け身をとるなど、不可解な動きを多く見せ「スネークヘッド(蛇頭)」と呼ばれた。

予算が大幅に削減された2001年に助っ人として加入。しかし、全く役に立たず3試合のみ出場して7月に契約解除。横浜F・マリノスは泥沼の残留争いに突入した。

「蛇頭」とは福建省の犯罪組織。
当時は中国からの密入国が
社会的に大きな問題になっていた。
密入国なのではないかというくらいの
並外れた助っ人だった。
石井和裕(談