ラウル(駄)と呼ばれた男 マルドナード

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第5話 アルゼンチンにも同郷のよしみ?

2000年シーズンに期限付き移籍で加入したラウル・マルドナードは活躍をすることもなく、4試合の出場記録を残して6月に退団した。その不甲斐ないプレーから「ラウル(駄)」というニックネームをサポーターから授かった。テレビ番組では「センターフォワードの選手じゃない」「存在感がない」と放送された。
唯一の活躍は日本平で行われた清水エスパルス戦。この日のマルドナードは、ゴールキックをとんでもないトラップミスをする等でサポーターを何度も嘆かせた。
「これでは一人足りないも同じ」
という声も出た。しかし、マルドナードはゴール前で倒されてPKを得た。しかもマルドナードを倒した戸田和幸は退場。さらに、マルドナードは負傷して交代。10人で闘っていたような劣勢だった横浜F・マリノスはマルドナードがピッチを去って交代選手が入ることで戦力アップした。一度に3つ美味しいビッグプレーだった。

マルドナードは、当時の監督であったアルディレスと同郷のコルドバ出身。アルディレスの兄弟が代理人をしており、同郷の選手獲得に動いたと報じられた。

「ラウル(駄)」の他には「オブジェ」「デコイ」とも呼ばれた。

この年はシーズン開幕前にハッダの加入騒動があり
補強方法自体に懐疑的だったんだよね。
トラップミスのときに大きな音がゴール裏にまで
聞こえてきたことを覚えている。
石井和裕(談)