長髪の司令塔 マサチェッシ

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第7話 江戸っ子には言い難い名前

マサチェッシについて何を思い出すだろう。長髪、いかつい顔つき、スタンドのざわつき・・・以上だ。プレーしたのは1995年シーズン。横浜F・マリノスがリーグ戦を初制覇した年だ。メンバーは充実し、守備陣では松永成立、井原正巳、小村徳男、鈴木正治が日本代表に招集。攻撃陣でも山田隆裕が召集されていた。新監督はホルヘ・ソラリ。前年にサウジアラビア代表を率いてワールドカップを闘い、ベスト16に導いたアルゼンチン出身の名将。2018年にレアル・マドリードの監督に就任したサンティアゴ・ソラリの叔父にあたる。
マサチェッシのデビュー戦は1995年4月22日。「ソラリ・マジック」と言われ優勝戦線を牽引していた横浜F・マリノスのワーストゲームで0-4とJ初昇格のセレッソ大阪に完敗した。翌週にはラモン・ディアスがソラリ監督と衝突して退団、松永成立もソラリ監督と衝突し川口能活を抜擢。この激動の4月頭にマサチェッシは途中加入したばかりだった。マサチェッシは4月の3試合、5月の1試合に出場している。なお、松永成立はソラリ監督の構想から外れ5月27日に鳥栖フューチャーズへ移籍。一方のソラリ監督は5月30日に謎の退団をして早野宏史コーチが監督に昇格した。
早野宏史監督はマサチェッシを戦力と計算しておらず、出場機会は激減。9月、10月、11月に、それぞれ1試合ずつ出場した。いずれも途中出場であり9月のジュビロ磐田戦ではメディナ・ベージョに代わって89分に出場している。

9月の磐田戦に登場したとき
スタンドがざわついたんだ。
「幻の選手を見られた。」
ってね。
石井和裕(談)