Jリーグ2階の目線2019 横浜F・マリノス0-3コンサドーレ札幌

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今節のベストゴールをどれから選べば良いのか迷う。

美しいゴールを3つも見せられると、人は言葉を失う。失点直後もそうだが、試合終了直後にも声は出ない。札幌の素晴らしいサッカー、それは、ただ美しいだけではなく力強かった。決して大柄ではない選手も倒れず、北の大地を踏みしめて闘い続けた。あっという間の失点で焦るトリコロールは、なぜか、選手が個々にデュエルを仕掛け続け、そして、討ち死にしていった。

扇原がいるサッカー、三好がいないサッカー。指揮官の採ったゼロトップ、そして、両サイドのウイングが高い位置をキープして幅をとって前線を制圧するワイドなツートップは机上の空論に終わった。このBプランは指揮官のミスであるが、ピッチ上の工夫のなさの現れでもあった。中央で行われたのは三好の場所に三好がいないサッカー。そして扇原がいるサッカー。喜田はよくやっていたが偽サイドバックまたはアンカーがやる仕事に奔走した。おそらく広瀬のポジショニングの問題から、広瀬は左で使うことを断念。そのとばっちりを受けて松原が途中交代になる。

失点といい、工夫のないチグハグなプレーぶりといい、不満を通り越すとスッキリしてくるのはなぜだろう。北海道のような大きな心で、試合後の選手たちを迎えた。誰のせいにも出来ない大敗。全ての人が、今の実力と向き合うしかない。

試合後、札幌時計台を見学し、がっかりした。

日本三大がっかりの一つ。
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<様々な目線から捉えた試合>