マリノス三大縁の下の力持ち

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まず、皆様に申し上げたいことは、トリコロールの歴史には大活躍のストライカーや華麗なるテクニシャンのプレーをサポートするバイプレーヤーがいたことです。彼らの力なくしてクラブの躍進はあり得ないのです。

 

1 木村・水沼を支えた中盤の底のブラジル人 フジネイ

なかなか叶わなかったリーグ初優勝に絶大なる貢献をしたブラジル人ボランチ。まさに守備の職人。木村、水沼を完全に守備から解放し、攻撃力の維持を支えた。在籍は、わずかに1年間であったがクラブの歴史に残る。

 

2 バックアップをし続けた元日本代表 下川健一

ベテランとなってからマリノスに加入。2003年、2004年に在籍した。かつては「日本代表のGKはこの先10年間は安泰」と言われたスター選手であったが、大半をサテライトまたは控えGKで過ごした。練習では若手DFに対してポストプレーのFW役も担い、プロとしての規範も示した。リーグ戦の優勝は、わずかに1試合のみ。榎本哲也退場で途中から出番を得た2003年2ndステージ第15節。完全優勝を決める試合だった。

 

3 全てを背負ったスーパースター 中村俊輔

かつては「坊ちゃん」と呼ばれ、抜群のテクニックを披露するも、線の細さと独りよがりなプレーが目立った。しかし、欧州でのプレーを経て2010年に帰国すると、そのプレースタイルは一変していた。スーパースターであり攻撃の中心でありながら、最も長い距離を走り、スライディングで身体を張る。ピンチには警告覚悟で敵を止める。ボランチの後ろが守備の弱点となれば、前後に走ってカバーする。さらには、硬直化した監督の采配をピッチ上から緩和して選手をコントロール。クラブのために全身全霊で貢献する選手となった。