日産スタジアムはなぜ敵のバックパスに大きな拍手が起きるのか?マリーシア感情的サポ論

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守備こそが栄光への近道だということをサポーターが知っているから。

日産スタジアムでは、敵がパスを後ろに下げると大きな拍手が沸き起こる。特にGKへのバックパスへはブーイングが目立つスタジアムが多いが、日産スタジアムはブーイングよりも大拍手が先に沸き起こる。

日産時代の1987年にオスカー(元ブラジル代表主将DF)が来日以来、トリコロールは守備の強化でリーグ戦を制してきた。「読売不敗神話」もスタート。それまで、カップ戦を勝つことが出来ても、一年を通してリーグ戦で優勝することが出来なかったチームがリーグ戦を連覇。その後も、強力なセンターバックを中心に勝ち点を重ねた。守備こそが勝利への近道だと、マリノスサポーターは知っている。

「8-1で勝っても、失点1を気にするのがマリノスサポーター」と言われるほど守備に注文がうるさいトリコロールのサポーター。だから、献身的な守備の成果によって敵がバックパスをすると、守備への賞賛の拍手が起きるのだ。