2013年 Jリーグ2階の目線 横浜1-2名古屋(日産)


リーグ戦は残り4試合。ホームゲームは残り2試合。いよいよ優勝へのカウントダウンだ。前節までとは、声援、拍手、手拍子の質、音量が明らかに異なり、緊迫感と期待が大きく膨らんできた。日産スタジアムには、久々のタイトル獲得を待望する空気に包まれている。

試合前のM・cafeでは中村大先生不在の布陣について情報交換が行なわれた。中町トップ下は悪くない。中町と富澤と小椋の3人で相手を追い込む守備は出来ている。ただし、攻撃時にまったくタメが無いのが気がかりのようだ。練習や練習試合を見学している仲間との、試合前の情報交換は有意義だ。

試合が終わる。得点差で考えればナビスコカップの柏戦の方が大敗だが、この試合こそが、正真正銘の惨敗だ。だが不思議と重苦しい空気にはならない。どこかカラッとしている。そして試合中から何か諦めのムードが漂っていた。それは、納得のいかない選手起用や戦術からくるものだろう。中町と富澤と小椋の3人は攻守に機能しなかった。小椋には焦りが見て取れた。ホイッスルを吹かれる前にフリーキックを蹴り直すこと2回。しかも、その2回はいずれもキックミスで、蹴り直しになったことがラッキーだった。中町はポジションが前過ぎて、中盤にスペースを空けてしまった。本来の力を発揮できず、意気込みが空回りしてしまった結果だろう。そして、富澤がベンチに下がると、トリコロールは舵取りを失ってしまった。

「中村大先生がいたとしても、先制されると厳しいチームなんだから、あのハンドは痛かったね。」

「運が悪かったなぁ。でも、正しい判定だから仕方ないね。」

「樋口さんはなぁ、チーム作りは素晴らしいのだけれど、やっぱり選手交代はダメだねぇ。」

「やっぱりさぁ、中村大先生をベンチに入れた方が良かったんじゃないの?」

「でも、まだ出場できないでしょ。」

「いや、あのバラバラのピッチ上の様子や選手交代を見ると、ベンチにいてもらった方が良いと思うんだよね。」

「確かに、それは言えるね。修正できたかもしれない。」

「だけどさぁ、中村大先生がベンチにいると、樋口さんは使いたくなっちゃうんじゃないの?」

「あり得る。樋口さんだとあり得るなぁ。」

「真面目な話、樋口さんって交代で起用する選手を試合前から決めているわけじゃん。だったら、中村大先生がベンチ入りしても問題ないと思うんだよね。」

「うん、端戸とか使われそうにないもんね。」

「だったら端戸をベンチから外して中村大先生を入れれば良いんだよ。そうすれば、ベンチで試合中に修正の指示も出来るし、選手交代も的確になると思うんだよね。」

「樋口さんと中村大先生は両輪だからなぁ。」

「前半の状況だと、やっぱり中町をボランチに下げる采配をすべきだったと思うよ。中村大先生ならば、樋口さんと違って決断したんじゃないかな。」

「でもベンチ入りメンバーは樋口さんが決めるんだよね?」

「そうだよ。」

「だよねー。そうするとさぁ、後半アタマに、中村大先生が『よし、小椋に替えて端戸で行こう!え!?端戸はベンチ外なの?え?どうして?あ、俺がベンチにいるから外れたの?あちゃー。』なんてことが起きるんじゃないの?」

「あーそれあり得るよ。」

あれだけの惨敗でありながら悲壮感は無い。弾む会話に笑顔がある。優勝を視界に捉えている。そして、時計の針が21時を示す頃、私たちはまだ首位だった。天は、私たちに「優勝しろ」と言っている。

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