名古屋の放出リークは罪か? マリーシア感情的サポ論

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名古屋サポーターは冷静に情報を整理すること。他クラブサポーターは名古屋サポーターが騒ぐほど歓迎。

中日スポーツは名古屋が人件費5億円削減…主力大量放出へと報じた。契約更改が本格化する年末を控え、またリーグ戦が開催されない週のアタマに記事が掲載されたことをみると、地元のスポーツ新聞へクラブ関係者からリークされた情報によって記事が掲載されたと考えられる。今シーズンのリーグ戦で名古屋との対戦を残したクラブのサポーターは、この記事で名古屋の内紛が起きることを期待する。過去には、多くのクラブで選手の放出報道が、クラブからの発表よりもスポーツ新聞で先行したことによりクラブとサポーターの間でトラブルが生じてきた。

先の記事の同日に、同じく中日スポーツが来季の新監督として西野朗氏の就任が決定的と報じている。このニュースは中日スポーツだけではなく、東京に本社を置くスポーツ新聞各社も同時に掲載している。取締役会で正式オファーへ進むことを確認し副社長が取材に答えているからだ。

西野氏はクラブから与えられた選手を活かして戦術を練るのではなく、自らのサッカー観と組織的な戦術に適した選手を起用するタイプの監督して知られている。そして、J1最多の通算244勝の圧倒的な実績を積み上げてきた。

名古屋は西野氏の希望しない(もしくは希望しないと思われる)選手を放出することになる。しかし、クラブ初優勝に貢献した選手が放出されることでサポーターからの風当たりが新監督へ向くことを防ぐために、前日に「人件費削減」を唯一の理由として選手放出をリークしている。実にサポーター心理を計算した広報策だと言える。