マリノス三大ダメージの重かった敗戦

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まず、皆様に申し上げたいことは、下手に勝った試合よりも、負けた試合の記憶は鮮明で、酒の席でも盛上がるということです。負け試合の経験はサポーターの大きな財産なのです。

 

1 ゴールネットに絡まる川口は蜘蛛の巣に絡む蝶のようだった

2000年12月9日 Jリーグチャンピオンシップ 2ndレグ vs 鹿島(国立)

ホームゲームをスコアレスドローで終え、臨んだ第2戦。見るも無惨な歴史に残る大敗となった。当時、主審の岡田さんのフィジカルコンタクトに寛容なジャッジを苦手としていた上に、ファールギリギリの汚いプレーが得意の鹿島。小村が鈴木に倒され、そのまま失点。これで試合の主導権を失い、最後は中田浩二のクロスをとり損なった川口がゴールネットに絡まり失点。0-3の得点差以上の大敗となった。試合終了のホイッスルと同時に席を立ちサポーターが多かった。

 

2 後味の悪い失点による重い敗戦

2005年3月5日 Jリーグ第1節 vs 磐田(日産)

日産スタジアムに改称して初の試合。前日の雪がトラックに残る寒い日。序盤は磐田に3枚の警告が出て上々の立ち上がり。しかし一進一退の攻防となった90分間で決着がつかずにアディショナルタイムに。ここで「爽やかヤクザ」と呼ばれた福西が手でボールをゴールに押し込み、直後に試合終了。スタンドから見ても明らかなハンドであり、釈然としないままにスタジアムを跡にした。岡田監督は「レフリーの判定というのは確実にハンドでもゴールはゴールでしょうがないことと思ってます。レフリーというのは人間です。」と記者会見で悔しさを語った。この試合も主審は岡田さんだった。

 

3 優勝目前でまさかの連敗

2013年12月7日 Jリーグ第34節 vs 川崎(等々力)

残り2試合で優勝に王手をかけながらも、ホーム最終戦の新潟戦で完敗。最終節の川崎戦は等々力に乗り込み、またしても敗れ優勝を逃した。試合後に中村俊輔がピッチ上に倒れて号泣。日本代表のドーハの悲劇に匹敵する重い敗戦となった。